2023.2.17
「最近、食事量が減ってきたなあ」という患者さまはいらっしゃいませんか?
筋肉量を維持し、栄養状態を良好に保つためにも必要エネルギー量を確保することが大切です。油脂類は1 g当たりのエネルギー量が大きいため、上手に利用していただきたい食品です。油脂類の特徴を活かして、よりよい食生活を目指しましょう!
◆バター
牛乳が原料なので、リン含有量が多いのでは? と思われがちですが、マーガリンと同じ、4 g(小さじ1)中にリン1 mgです。バターの豊かな風味をお料理に活かしましょう。塩分を控えるには無塩バターを選ぶとよいです。
◆オリーブオイル
ナッツのような香ばしさ、爽やかな香りなど、色々な風味が楽しめます。風味のよさを活かして、パンにつけて食べるのもお勧めです。
◆亜麻仁油
脳の活性化や動脈硬化を予防する成分を含み、身体によい油といわれています。冷蔵保管すること、加熱しないことが利用のコツです。お浸しや冷ややっこにかけて召し上がってみてください。
◆ごま油
香ばしい香りとコクがあり、利用しやすい油です。
◆マーガリン
馴染みの油脂類ですが、加工油脂の代表選手です。トランス脂肪酸という加工油脂特有の成分が健康に悪影響を与えるといわれています。最近では利用を控える傾向です。
バター、オリーブオイル、亜麻仁油、ごま油などの「自然由来」の油脂類を上手に利用しましょう。利用方法について、お気軽に栄養士にお尋ねください。
食の細い患者さまのエネルギー確保には、適量の間食も有効です。黒かりんとうと白かりんとうでは、カリウム含有量が少ないのはどちらでしょうか?
(答えは次回の栄養部だよりでお伝えいたします)