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お役立ちコラム

透析患者さまの栄養と食事

2016.7.22

外食時のポイント

横浜第一病院
栄養部

燦燦と輝く太陽の日差しと蝉の大合唱に夏の訪れを知るこの頃。夏期休暇や家族、友人と集まる機会が重なり外食の頻度も増えるのではないでしょうか。
今回は外食を利用するときのコツについて紹介します。

食塩
外食は、自宅で調理するよりも味付けが濃くなっているため、どうしても食塩摂取量が多くなってしまいます。そのため、減塩の工夫が必要になります。

・メニューだけでなく、味付けも「注文」しましょう。
例えば「薄味にして下さい」「ソースやドレッシングは別にして下さい」と頼んでみましょう。

・自分で食塩摂取量の加減ができるメニューを選びましょう。
汁物と漬物がセットになっているメニューでは、この2つを残すことで食塩2~3g 程度減らすことができます。

カリウム・リン
肉類や魚類などのたんぱく質を多く含む食品は、カリウムやリンが豊富に含まれています。食べ過ぎてしまうとカリウム、リンの摂取量が多くなってしまうため食べる時の工夫が必要です。

・主菜(メイン)は1人前食べずに残しましょう。
盛り付けられている肉類、魚類の1/3量を目安に残しましょう。また、肉類の量を選べる場合は1番少ない量を選びましょう。

普段の食事に気をつけているのだから、外食ぐらい自由に食べたいと思われるかもしれません。しかし、外食だからこそ普段以上に気をつけて工夫しながら楽しみましょう。

 

【お役立ちクイズ:こんなときはどっち?】
「アイスクリーム VS シャーベット」

夏の日差しがまぶしい季節になりました。
こんなに暑いと冷たいアイスが食べたくなります。
しかし、アイスの種類や食べる量によって水分やリンの摂りすぎに繋がりやすく注意が必要です。
アイスクリームとアイスシャーベットではどちらの方がリンが少ないでしょうか?

(答えは「初夏のお出かけ」にあります)

 

病院食のご紹介」でのクイズ
さやえんどうを「2分茹でる VS 5分茹でる」の答え

答え:5分
■2分:カリウム残存率 80%
■5分:カリウム残存率 55%
※茹で時間が長いほど、カリウムの除去率は高くなります。