MENU 使い方
ガイド

私たちは、患者さま、お客さまへ
トータルサービスを提供する
医療・福祉グループです。

文字サイズ
標準
背景色

採用情報

CLOSE

お役立ちコラム

透析患者さまの栄養と食事

2017.3.22

病院食のご紹介

横浜第一病院
栄養部

今回は横浜第一病院の食事をご紹介したいと思います。
私たちの病院では、病院に併設されている厨房で患者さまのお食事を1日3食提供しています。透析から帰ってきた患者さまに、できるだけ温かい物は温かく、冷たいものは冷たく提供できるように温冷配膳車というものを使ってお食事を提供しています。
入院中のお食事は、退院した後ご自宅でお食事を準備する際の参考になります。

「どれくらいの量を食べてもいいのかな?」

「塩分はどれくらい薄くしたらいいのかな?」

「味噌汁は食べてもいいのかな?」

このような疑問を病院食を見て、食べて学んで頂けたらと思っています。
また病院食は、入院中の患者さまにとって治療の一環であるとともに楽しみでもあります。長い入院期間に患者さまに季節を感じて頂きたいと思い、月に1回「行事食」を行っています。「行事食」はその月のイベントに沿って、旬の食材を使ったメニューを毎月新しく考えています。
今回は、4月の行事食をご紹介致します。

4月の行事食:野菜の牛肉巻

【昭和の日(4月29日)のメニュー】
野菜の牛肉巻きのこのマリネ添え/菜の花の胡桃和え/豆ごはん/マンゴーとフルーツカクテルのジュレ

■栄養価
熱量  :195キロカロリー
蛋白質 :15.4g
カリウム:352mg
リン  :150mg
食塩  :1.0g

作りかた

【材料(一人分】
・牛肩ロース70g
・人参20g
・いんげん20g
・小麦粉3.5g
・サラダ油3g
★減塩醤油10g、★塩0.2g、★みりん3g、★おろし生姜0.5g、水10g、片栗粉1g

① 人参は棒状にカットする。人参・いんげんを下茹でする。
② 牛肉で①を巻き、小麦粉をまぶし、サラダ油をひいたフライパンで焼く。
③ ★の調味料を入れて、蒸し煮にする。
④ 水溶き片栗粉でとろみをつける。
⑤ カットし、盛り付ける。

野菜を茹でこぼしたり、生姜を効かせるなどして、1日の栄養量に収まるように提供しています。
管理栄養士が病棟のラウンドも行っています。入院中にお困りのことがありましたら、お声掛け下さい。

【お役立ちクイズ:こんなときはどっち?】
さやえんどうを「2分茹でる VS 5分茹でる」

桜の季節が終わり、新緑の季節になりました。新年度を迎え、新しい環境になった方も多いのではないでしょうか? この時期は天気の移り変わりも激しい時期になりますので、体調を崩さないよう気を付けていきましょう。
食材では、山菜や新じゃがのシーズンに入ります。また、さやえんどうやスナップえんどうなどの豆類が、美味しい旬の時期を迎えます。透析をしながらでも上手に旬の野菜を取り入れていきましょう。
さやえんどうを「2分茹でる」のと「5分茹でる」のでは、どちらがカリウムをより減らせるでしょうか?

(答えは「外食時のポイント」にあります)

 

食事療法の大切さ」でのクイズ
「マグロのお刺身5切れ VS マグロの握り5貫」の答え

答え:お刺身
■お刺身:食塩相当量 1.0g
■握り :食塩相当量 2.0g
※添えてあるワサビ、ツマ、ガリは含まず。しょう油をつけていない状態での食塩相当量です。