2024.1.23
「和食と洋食ではどちらの方がいいの?」透析患者さまからこんな質問をいただくことがあります。
そこで今回はそれぞれ料理ジャンルの特徴をまとめてみました。
【和食】
★おすすめポイント
・ 米飯はパンや麺に比べて、主食の中ではカリウム、リン、塩分が少なめ
・ 食物繊維やミネラルが多く含まれる食材がよく使われる
★注意点
・ 醤油や塩を使う料理が多く、塩分が多くなりやすい。特に漬物や佃煮など「ごはんのお供」には要注意
・ 料理に砂糖を使う頻度が多い
【洋食】
★おすすめポイント
・ 手軽に食べられるメニューが多い(ハンバーガー、サンドイッチなど)
・ 肉類をおいしく食べるのに適している
・ たんぱく質と糖質を摂りやすいメニューが多い
★注意点
・ 乳製品などリンを多く含む食品の使用頻度が多くなる
・ 野菜類は茹でて食べるよりも生で食べることが多いため、カリウムが多くなりやすい
・ 油脂類(特にバターやベーコンなどの動物性油脂)の使用量が多い
【中華】
★おすすめポイント
・ 一品でたんぱく質や野菜をバランスよく含むメニューが多い
★注意点
・ あんかけ料理が多く、塩分や水分が多くなりやすい
・ 中華麺には、カリウム・リンが多く含まれる
それぞれの特徴を知り、さまざまな料理を上手に組み合わせながら、毎日のお食事を楽しみましょう。
【お役立ちクイズ:こんなときはどっち?】
早春から、春特有の食材が多く出回ります。「菜の花」や「たらのめ」はその代表選手といえるでしょう。しかし、これらの春野菜にはカリウムが多いので注意が必要です。
では、菜の花 約1/4束(50 g)とたらのめ5個(30 g)、カリウムが多いのはどちらでしょう?
(答えは今後の栄養部だよりでお伝えいたします)