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医療トピックス

2022.12.20

看護師の視点から ~巡回シャントエコーのメリット、推奨点について

目黒じんクリニック
新宿西口腎クリニック
看護部
係長 看護師 澁田 由香

超音波(エコー)検査は、血管そのものを見ることができるとともに、シャント血流を測定することもできるとても便利な検査です。この利点を活かし次の場面でエコーが活用されています。

【シャントトラブルの精査】
シャントは、見る・触る・聴くこと、患者さまの自覚症状から、受診の必要性を判断しています。エコーを用いることで血管の状態が詳しくわかり、治療の必要性をより正確に判断することができます。

【同一部位穿刺回避】
同一部位穿刺を続けると、閉塞や瘤(りゅう:コブのこと)などができる原因となります。シャントを長持ちさせるためにも、透析ごとに穿刺部位の変更を勧めています。その際にシャントエコーの結果を見ながら患者さまへ説明を行い、より安全で確実な穿刺場所を決めるために用いています。

【穿刺の補助】
穿刺ミスをした場合、原因がわかれば次回からのミスを防ぐこともできます。特に穿刺困難な患者さまの場合、エコーで血管をチェックし、血管の走行、幅、内腔の状態、皮膚からの深さが測定でき、血管を可視化することができます。その血管情報をもとにより安全に穿刺を行うことができます。また、スタッフへの穿刺指導の場面では、個人の感覚的な指導とならず、共通ツールとして用いることで穿刺技術向上に役立てています。

 

「巡回シャントエコーへの取り組み」についてはこちら