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お役立ちコラム

透析患者さまのリハビリ

2025.8.12

透析時間の有効活用術! 透析中の運動療法のすすめ

腎運営推進部
サポートセンター
リハビリチーム
理学療法士 課長 中西 延光

透析患者さまは1回4時間、週3日の透析を行い、1年間で約1カ月近い時間を透析のベッドで過ごすことになります。透析後の疲労感や、非透析日においても倦怠感があって動くのが億劫な日があったりと、知らず知らずのうちに1日の活動量が低下しやすい状況にあるといえます。そのような状態が長く続くことで筋力や持久力が低下し、今までは簡単にできていたことが難しくなったり、できなくなる状態は「フレイル」や「サルコペニア」といいます。フレイルやサルコペニアの予防や進行防止に必要なことの一つに「運動療法」があります。

ゴムバンドを使用したトレーニング(鶴ヶ峰クリニック)

運動や活動的な生活が身体によいとわかっていても、なかなか気が進まない方も多いと思います。そんな時はぜひ透析の時間を活用して、「運動療法」に取り組んでみてはいかがでしょうか。

はじめに、運動療法には2種類の方法があります。ひとつ目は自重(自分の体重)やゴムバンド、ボールを使って筋肉に負荷をかける運動を繰り返し行う「レジスタンストレーニング(筋力強化)」。2つ目はウォーキングや足踏み運動、エルゴメーター(ペダル漕ぎ)などの「有酸素運動」です。「レジスタンストレーニング」は筋肉量の増加や筋力向上、筋持久力の向上、「有酸素運動」は体脂肪の燃焼に加え、呼吸循環器系の機能の向上が期待できます。

個々にあわせたリハビリを(秋葉原いずみクリニック)

透析中の運動療法は施設によって取り組む運動の内容が多少異なりますが、自重やゴムバンドを使用したレジスタンストレーニングや足踏み運動やエルゴメーターを使用した有酸素運動が実施されています。クリニックには医師や看護師などのスタッフがいるので、患者さまのお身体の状況にあわせて無理のない範囲や負荷で、運動を行うことができます。ご興味のある方は、通院されている施設の医師や看護師にぜひご相談ください。