2017.10.2
当院で運動療法を取り組むきっかけになったのは患者さまからの声でした。
数年前メディアで透析中の運動療法が取り上げられたことがあり、その番組を見た患者さまから「私もやりたい」との声がありました。当院での運動療法は自主トレーニング形式で実施しています。
運動療法の具体的な方法や注意点をわかりやすくするために写真を用いた冊子を作成しました。その冊子に沿って準備運動、筋力強化運動、有酸素運動、整理運動を。また身体状況に合わせて個別にメニューを組み、透析開始30分後から30分~1時間程度かけて実施しています。
患者さまの情報を多職種で共有し、安全に透析中の運動療法が行えるよう取り組んでいます。患者さまからは「体力がついてきた」、「腰痛がおさまってきた」、「食事がおいしくなった」等の声を聞くようになりました。今後も運動療法を通じて患者さまの透析通院が無理なく継続できるようサポートしたいと考えています。
実施されている患者さまの声
導入前に透析関連の情報を集めた中、透析中の運動のことを知り、当初から透析中に自己流で下半身の運動を始めていました。現在は、吉祥寺あさひ病院の方々からボールを使用した筋力・シャント強化メニューを教わり、実践しています。体調も良く、導入前と同様に国内外出張もしてきました。この活力と気力は運動療法のおかげだと感じています。