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透析患者さまの栄養と食事

2024.2.20

巡回栄養指導の取り組みについて

腎運営推進部 サポートセンター 栄養チーム
管理栄養士 主任 永井 明子

善仁会グループでは、透析患者さま・ご家族向けに、管理栄養士がグループ内の各施設を訪問し、栄養指導を行う「巡回栄養指導サポート」に取り組んでおります。巡回栄養指導では、透析患者さまに欠かせない食事の管理について、管理栄養士がお一人おひとりにあわせてアドバイスさせていただきます。本記事では、その取り組みについてご紹介いたします。

善仁会グループの栄養チームには、現在15名の管理栄養士が在籍し、入院患者さまの栄養管理と、クリニックに通院されている患者さまへの巡回栄養指導を行っております。「巡回栄養指導」では定期的に訪問する施設のほかに、各施設の医師や看護師、あるいは患者さまご本人やご家族からのご要望・ご依頼で伺うこともあります。

栄養指導を行うにあたり、私たちは、患者さまの生活や嗜好に沿ったご提案をすることはもちろん、「これを食べてはいけない」というような制限を設けるのではなく、「どうしたらお好きなものを食べられるか」をご一緒に考えることを大切にしています。一般的に透析食というと、一律にリンやカリウムの制限をするよう指導されてしまうこともありますが、患者さまのお食事の量やお体の状態はお一人おひとり異なりますので、全員に同じ制限が当てはまるわけではありません。制限ばかりを課すのではなく、採血の結果や尿量など、その方の科学的なデータに基づき、体調の変化にあわせてその都度お食事を調整していくことが重要だと私たちは考えています。

また、患者さまの中には何をどのくらい食べたらいいのかわからず、「経験上、食べても数値に影響がないものを食べている」「好物はあるがもう何年も食べていない」とおっしゃる方がいらっしゃいます。栄養指導を通して、注意すべき食品の量や頻度などご自身にあわせたお食事のコツをつかんでいただき、外食も含めてお食事の機会を楽しんでいただくお手伝いができましたら、私たちにとってこの上ない喜びです。

そして栄養指導は、1度受けていただいた後、だんだんと食事管理の意識が緩んできた頃に再度受けていただくと、検査数値が悪くなる前に軌道修正をすることができますので、復習の意味合いも兼ねて自己管理の一助としてお役立てください。

栄養指導をご希望される場合は、通院されている施設の職員にその旨をお伝えください。日程調整し、後日、管理栄養士が患者さまのベッドサイドまで伺います。できるだけ人のいないところで話したい、ご家族と一緒に相談したいなどのご希望も承ります。

2023年度一月時点では約300件、2023年10月時点では約500件と、件数が増加していることを示すグラフです。

図1 2023年度 善仁会グループにおける栄養指導件数の推移

栄養チームではできるだけ多くの患者さまと接することを心がけておりますが、現在栄養指導の実施率は40%に留まり(2023年10月時点)、すべての患者さまにサービスが行きわたっているとは言い難い状況です。しかし、より多くの患者さまに栄養指導をご利用いただけるよう昨年度より栄養チームの体制強化を行い、グラフの通り少しずつ栄養指導件数は増加しております。(図1)
食生活に関して患者さまやご家族からも安心してご相談いただけるよう、栄養チームスタッフ一同これからも研鑽を重ねてまいりますので、お食事のことでお困りのことやご質問がございましたら、ぜひお気軽に管理栄養士にお声がけください。