2024.2.5
透析患者さまは、日々の生活を透析時間にあわせることにより、食事時間も不規則になりがちです。しかし、食事を規則正しい時間にとることは、脳や消化器官の活動のスイッチであり、体内時計を整える大事な要素の1つです。決まった時間に食事(栄養)が取りこまれることで、消化吸収や筋肉の生成などがより効率よく行われることに繋がります。
では、それぞれの透析クールで、食事のとり方にどのような工夫ができるかについて考えてみましょう。
【午前クール】 透析終了時間が午後にかかるため、透析のある日は昼食時間が遅くなりやすいです。昼食が遅くなることで夕食も時間が遅くなったり、量が減ったりすることもあるかと思いますので、下記の2点について心がけましょう。
①昼食か夕食のどちらか一方だけでも、いつもの量をとるようにする
②透析のない日は食事を3食規則正しい時間にとる
【午後クール】 比較的、食事時間を規則正しく整えやすいクールです。中には朝食と昼食が兼用で、1日2食になってしまう方もいらっしゃると思います。しかし、可能な限り1日3食のリズムを整えるようにしましょう。また、午前中を活動的に過ごすことは、食欲増進にも繋がるためおすすめです。
【夜間クール】 夕食が遅くなりやすいクールです。夜遅い時間の食事は脂質代謝が鈍り、脂肪を貯めやすくなります。可能なら、透析前に炭水化物(主食)だけ先にとり、透析後にたんぱく質(肉・魚・卵)や野菜などの食事をとることも一案です。
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