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医療トピックス

2023.3.3

さぁ フットケア! 守ろう! あなたの大切な足! ①足の血流をあげよう!

緑園都市クリニック
看護部
課長 滝沢 サユミ(日本フットケア・足病医学会認定師)

「足は第二の心臓」とよく言われております。足は、心臓から出された血液を押し戻すポンプのような重要な役割をしているからです。
足の血流が悪くなると、傷ができたとき治りにくくなります。潰瘍は、小さな傷から始まることが多いです。さらに透析患者さまにおいては、四肢壊死の発生率は一般との比較で、82.6倍。なおかつ、糖尿病であると481.4倍であるとも言われております(表1)。

(表1)四肢壊死の発生率
(el-Reshaid K, et al. Progressive ischemic gangrene in dialysis patients, a clinicopathologocal correlation. Ren Fail 17, pp.437-447, 1995.)

フットケアは足をみることから始まります。まず、ご自分の足をよくみることから始めましょう! 「冷たい」「しびれる」「痛い」などの症状はありませんか? 足を大切に、ケアしていきましょう。善仁会グループでは、フットケアに力を入れており、毎月フットチェックをしています。フットチェックでは、足の血流の状態、足背動脈の触知(触って、皮膚の上から状態をみること)や冷感・乾燥などの状況、胼胝(たこ)や爪の異常、痛みなどがないか観察していきます。

 

皮膚灌流圧(SPP)測定装置
善仁会グループでは、SPP検査(皮膚灌流圧測定)を各施設巡回して行っております。
患者さまの足の血流が保たれているかを定期的にチェックしています

 

測定箇所の選択画面
測定装置では、足の裏をはじめ最大8カ所の部位で血流を測定できます。通常は4カ所程度の部位で測定を行っています

 

 

 

動静脈の血流状態を評価
足の血流障害の早期発見に有用な皮膚灌流圧を可視化します

 

 

 

足の血流状態を知り、傷などを早期発見することが、早期治療につながります。
しっかり栄養! しっかり運動! しっかり透析! が大切です。