2026.9.10

当グループの基幹病院である横浜第一病院、吉祥寺あさひ病院では透析患者さまの合併症の早期発見のために検査を行っております。今回は、透析合併症検査の中でも「骨密度検査」「全身骨撮影」をご紹介いたします。
【骨密度検査】
腎機能が低下すると、尿中のリンの排泄が困難になることで血液中のリンが過剰になり高リン血症の状態になります。これにより、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、骨からカルシウムが溶け出し、骨がもろくなることで骨粗鬆症のリスクが高まります。
当グループでは骨粗鬆症学会が推奨しているDEXA法にて骨量を測定しています。転倒などで骨折する確率が高い腰椎と大腿骨頚部を測定し、ほぼ全身の骨密度を正確に測定できます。検査結果は、日本人の標準値と比較し、患者さまの値がどのくらいなのかが分かります。また、前回の検査結果と比較しやすいよう「数値」と「グラフ」で表示されています。
【全身骨撮影】
長期透析患者や高齢者に多い合併症の1つに「透析アミロイドーシス」があります。透析アミロイドーシスは、アミロイドが骨や関節、靭帯に沈着することで、関節のしびれや痛み、変形、運動障害がみられるようになり、手根管症候群や多関節痛、破壊性脊椎関節症、脊柱管狭窄症などをきたします。
全身骨撮影は、頸椎、両肩、両手、骨盤、腰椎をレントゲン撮影する検査で、骨の状態や透析アミロイドーシスによる「骨嚢胞(こつのうほう)」の確認ができます。「骨嚢胞」とは、骨の中に液体がたまっている空洞(嚢胞)ができる病変で、主に手関節、肩、骨盤に生じやすいといわれ、進行すると骨折のリスクが高まります。また、頸椎と腰椎の写真からは、破壊性脊椎関節症、脊柱管狭窄症などの確認ができます。