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医療トピックス

2026.1.8NEW

エコー下穿刺Q&A

横浜第一病院 
診療部 末木 志奈

 エコー下穿刺を行うことによるメリット・デメリットを教えてください

エコー下穿刺を行うことで、穿刺が難しい患者さまにとっては穿刺ミスを減らすことが可能となります。ブラインド穿刺が可能な患者さまにとっては、どちらの穿刺を行っても変わりありません。別途料金が発生することもありません。
また穿刺範囲を広げることが可能となるため、血管の瘤化を防ぎ、現在使用している血管を長く使用することができます。現在使用している血管を長く使用することができると、長生きにつながることもあります。
エコー下穿刺を行うことによる身体的なデメリットはありません。しかしながら、超音波装置の台数が限られているため、エコー下穿刺が必要な患者さまが複数人いる場合にはお待ちいただくことがあります。エコー下穿刺に習熟したスタッフの場合は穿刺にかかる時間にはあまり違いはありませんが、エコー下穿刺初心者のスタッフの場合には少し時間がかかることもあります。エコー下穿刺ができるスタッフもまだ潤沢ではないため、毎回の透析時にエコー下穿刺ができるスタッフがいる状態ではないことはご了承ください。

 同じところを刺した方が痛くないです。なぜ同じ場所に刺してはいけないのですか?

同一部位を穿刺していると、皮膚が欠損してしまい、大きなかさぶたになります(図3)。大きなかさぶたの下は血管ですので、はがれると血管から大量出血を起こします。残念ながら年間何人も大量出血のため夜間救急搬送となっています。このような大きなかさぶたになると、皮膚が再生されることはありませんので、シャントは閉じる必要があります。また、同じ場所ばかり刺していると、浸出液が常に出ているため感染を合併することがあります。すぐ下が血管のため、容易に細菌が全身に回り敗血症に至ります。敗血症は命に係わる病気です。そのようなことを起こさないためにも、穿刺位置はずらしておく必要があります。ですので、穿刺範囲が狭い患者さまにもエコー下穿刺は有効だといえます。