2026.3.12NEW

透析患者さまは、筋力低下や血圧の変動、神経障害などにより転倒リスクが高いため生活環境の工夫が重要です。そこで、ご自宅での転倒しやすい場所と改善方法についていくつかご紹介いたします。
1. 玄 関
玄関は上がり框(あがりかまち)の昇降や、靴の着脱など筋力やバランス能力が必要な動作が多くあります。そのため、靴を座って履けるように椅子の設置を行い、上がり框が高いお宅は、上がり框の約半分の高さの台を設置することで、安全に玄関を昇降する方法があります。段差解消の台と手すりが一体となっているような福祉用具もあるので、ご自宅の環境にあわせた福祉用具の設置を検討してみてください。
2. 床の環境
カーペットやコードなどはつまずきやすいため、生活導線に物を置かないような整理が必要です。また、敷居もつまずきやすいため段差解消を目的としたスロープを設置する方法があります。フローリングで滑りやすい環境の場合は、滑り止めのついた靴下を履くことで転倒予防になります。
3. 浴 室
浴室の床や浴槽内も滑りやすく転倒が多い場所になります。そのため滑り止めマットや手すりを設置することで、転倒を予防することができます。手すりの設置と聞くと工事が必要かと思われる方も多いかもしれませんが、簡単に浴槽に付けはずしができる福祉用具もあるのでご検討ください。
4. ベッドや椅子
透析患者さまは筋力低下や血圧の変動が大きいため、低い位置からの立ち上がりは血圧の変動やバランスを崩しやすく転倒の原因になります。一般的に立ち上がりやすい高さは約40cmとなっていますが、身長により立ち上がりやすい高さが異なるため、ご自身の立ち上がりやすい高さにベッドや椅子を設定しておくとよいでしょう。
5. そのほか
夜間は周囲が暗く、不意な転倒が起きやすい時間になるため注意が必要です。少し暗いと感じる場所には、廊下などに足元を照らせるようなライトや常夜灯の設置をお勧めします。