2020.12.29
『元気に、より良い透析』のために
私が勤務しているクリニックでは、今期4時間透析の推奨に努めてまいりました。
腎臓は24時間365日持続して働き続け、体に溜まる老廃物を尿として排泄しています。一般的に、血液透析は一回4時間~5時間、週3回行います。これは、正常な腎臓は一週間に24時間×7日=168時間/週 働いているところを、血液透析では4~5時間×3回=12~15時間/週で補っております。これで、十分とは言えませんが、社会生活を送るために最低限必要だと考えられています。一回4時間以上の透析とそれ以下の透析との比較では生命予後に影響があることも言われております。患者さまに、元気により良い透析を送っていただくためにも4時間透析をすることのメリット、患者さま個人個人に焦点をあて説明を行っております。
説明時には、患者さまから「長くなるから嫌だ。」などの声が聞かれましたが、4時間透析を行ってみると「4時間の方が楽に帰れる」「除水管理がしやすくなった」「血圧が安定した」など、前向きな声が聞かれました。
今後も看護師として、患者さまに寄り添い、安全で・安心な透析生活のサポートに努め、患者さまの「生きる」手助けを行ってまいります。