2026.4.23NEW

透析治療は年々進歩しており、以前に比べて長生きできるようになっています。80歳代でも、認知症がなく、元気に歩いて透析に通われている患者さまも多くいらっしゃいます。透析患者さまは、週3回透析に通い、血液検査や胸部レントゲン検査などで、体の状態を確認しながら透析管理を受けています。
しかし、それだけでは見つけにくい合併症もあります。透析患者さまに起こりやすい合併症としては、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、足の潰瘍、高齢化に伴う骨粗鬆症による骨折や認知症などがあります。また、がんの早期発見も大切です。これらの合併症を、早く見つけて治療することは、日常生活をより快適に過ごすために大切です。
善仁会グループでは、患者さまに痛みなどの負担がほとんどない検査を行っています。右に主な合併症検査を示します(表1)。
1)心臓エコー検査では、心臓や弁の状態を確認し、心臓の働きを評価します。
2)頸部エコー検査では副甲状腺や甲状腺の大きさを評価します。
頸動脈エコー検査では、首の血管が狭くなっていないか、動脈が固くなっていないかなど動脈硬化の程度を評価できます。
3)CTスキャン(胸部~骨盤部)や腹部エコーでは、肺や肝臓などの内臓に炎症やがんがないかなどを確認します。
4)骨密度検査では骨の硬さやもろさを、
5)全身骨レントゲン検査では、背骨などがつぶれてないか、曲がっていないかを確認できます。
これらの検査は、神奈川地区では横浜第一病院で、東京地区は吉祥寺あさひ病院の外来で受けることができます。また、心臓エコーは各クリニックに臨床検査技師が巡回し、撮影を行っています。
元気に毎日を過ごすためには、充分な透析とともに、透析患者さまにみられる合併症のチェックもとても重要です。気になることや合併症についてのご相談は、ぜひ通院されているクリニックの医療スタッフにお声かけください。しっかりとサポートいたします。