2026.8.27NEW

当グループの基幹病院である横浜第一病院、吉祥寺あさひ病院では透析患者さまの合併症の早期発見のために検査を行っております。今回は、透析合併症検査の中でも「各種エコー検査(頸部、頸動脈、腹部)」をご紹介いたします。

【頸部エコー検査】
透析患者さまは、腎機能の低下により血液中のリンとカルシウムのバランスが崩れ、副甲状腺ホルモンの分泌が増加し、副甲状腺の腫大を引き起こします。この状態を「二次性副甲状腺機能亢進症」と呼びます。主な症状は、骨がもろくなることによる骨折や、関節の痛み、変形です。また、カルシウムが血管などの骨以外の場所へ沈着する「異所性石灰化」により、動脈硬化、心臓弁膜症、関節炎などが引き起こされることもあります。
頸部エコー検査では、甲状腺、副甲状腺の大きさや形、腫瘍の有無、二次性副甲状腺機能亢進症の診断や進行度の確認をすることができます。
【頸動脈エコー検査】
透析患者さまはリンの排泄が困難になることで、血管が石灰化し、動脈硬化が進行しやすいといわれています。頸動脈エコー検査では、血管の狭窄や閉塞を詳しく調べ、脳梗塞リスクの評価を確認することができます。
【腹部エコー検査】
透析患者さまは一般の方よりも、がんにかかるリスクが高いといわれています。腹部エコーは腎・肝・膵・胆など腹部の臓器を観察し、腫瘍、結石、炎症を確認し、がんの早期発見に有効な検査です。息止めのご協力をお願いすることがありますが、痛みもなく身体への負担なく行うことができます。
【注意事項】
腹部エコー検査を行う際には、下記の時間以降、食事を摂取しないようにお願いいたします。
午前の検査:前日の22時以降
午後の検査:検査6時間前から
※検査前後の水分摂取(摂取量)・お薬の服用は、必ず医師の指示に従ってください。