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医療トピックス

2022.3.21

健康寿命を延ばすためにも、早期の対応を! 「フレイル」とは?(1)

鶴ヶ峰クリニック 院長
杉田 敦

「フレイル」、皆さんはこの言葉を御存じでしょうか。超高齢化社会の現在、健康寿命を延ばそうという観点から注目されている概念です。65歳以上の高齢者では約10人に1 人、透析患者さまの場合は頻度が高く、 2~3人に 1人はフレイルであるともいわれています。英語のFlailty (フレイルティ)が語源となっており、図 1 に示すように加齢と共に予備能力(様々な能力)の低下によって 「健康」な状態から「要介護」に移行する中間段階のことを指します。


具体的には図1に示す5項目のうち3項目を満たせばフレイル、2項目を満たせばプレフレイル(フレイルの前段階)といわれています。
このように透析患者さまに多くみられ、介護状態の前段階と言われているフレイルですが然るべきことを行えば、また「健康」な状態へと戻ることができます。早期にフレイルに陥った方を診断し介護状態への移行を防ぎ、少しでも長く健康な生活を続けることが大事です。
では、フレイルとなってしまった場合にはどうすればよいのでしょうか。
様々な原因から起こるフレイルですので多面的な治療が必要ですが、「運動」と「栄養」が非常に重要です。十分なエネルギーとタンパク質の摂取を行い、それと一緒に週2~3回の有酸素運動や筋肉トレーニングを行うがことが良いとされています。
また健康な状態へと戻ることができるのが「フレイル」ですので、図1に示した5項目のうち、気になる症状があればクリニックのスタッフへお知らせください。早期発見、早期治療が大切です。