生活リズムを整えて、体調を改善しよう！～各クールの特徴～② 理学療法士の視点から

透析患者さまにとって生活リズムが整った状態というのは、十分な透析ができていること、十分な栄養がとれていること、十分な睡眠がとれていること、そして適度な運動（活動）が行えていることだと思います。

午前クールでは昼過ぎには帰宅ができるので、その後の時間を自由に使えます。ただし透析後に疲労感がある場合は、やる気が出なかったり、夕方まで寝てしまって夜に眠れなくなったりと時間が思うように使えなかったり、生活リズムが乱れたりすることもあるかと思います。生活の中で運動する時間がなかなかとれない場合には、透析中に運動する方法もあります。

午後クールでは透析後、夜のはじめ頃の時間帯に帰宅となるため、その後に自由に使える時間は多くはありません。しかし、透析を始める時間が昼過ぎからなので、午前の時間は有意義に使うことができます。午前中に家事や余暇活動、テレビを見ながら椅子からの立ち上がり運動や買い物のついでにウォーキングなど適度な運動をすることで、透析の日でも活動的な一日を過ごすことができます。そのように活動的に過ごすことで、夜にしっかり睡眠がとれ、生活リズムが整い、体調の改善につながるでしょう。

夜間クールは日中にお仕事をされている方が多いと思います。非透析日のお仕事終わりや休日に十分な休息や適度な運動の時間を作るなど、ご自身の体調に合わせてスケジュールを組んでみるのもよいと思います。新年を機にご自身の生活を見直されてみてはいかがでしょうか。

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