2023.12.26
令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更され、行動制限が緩和されました。
このような状況の中で、今後旅行を考えられる方も多くいらっしゃると思います。透析患者さまは継続的に透析治療を受けなければならないため、基本的には中2日以上、透析間隔は空けられませんが、旅行先で透析を受けられる環境が整えば、宿泊を伴う旅行も楽しんでいただくことができます。そこで、透析治療を受けながら旅行を楽しんでいただけるよう、必要な手続きや、当日の持ち物について、ご説明いたします。
❶必要な手続きについて
まずは主治医に旅行の件を伝え、旅行が可能かを確認しましょう。旅行先や日程が決まりましたら、旅行先で透析を受けられる施設を探しましょう。旅行期間中に、どの施設で透析治療(臨時透析)を受けられるかをご自身で確認してください。臨時透析の際は、自己負担金の支払いが生じることがありますので、併せてご確認ください。どこで臨時透析を受けられるかわからないときは、いつも通院されている施設のスタッフにお気軽にご相談ください。
旅行日程と透析施設が決まりましたら、通院している施設にお伝えください。その施設から受け入れ先の施設宛てにご連絡し、診療情報提供書を送らせていただきます。受け入れ先の施設があれば、旅行期間中も継続して透析治療を受けられます。時間に余裕をもって準備をしておくと安心です。
❷当日の持ち物について
臨時透析をされる際は通院されている施設からお渡しする診療情報提供書、健康保険証、特定疾病療養受療証(お持ちの方)、身体障害者手帳、定期薬、止血ベルト、災害手帳、自己負担金(必要時)などをご持参ください。
また透析施設によって室内の環境が異なりますので、ご自身で温度調整できるようブランケットや洋服などをご持参ください。
旅行中、多くの方と接する機会があると思います。新型コロナウイルス感染症が5類に移行しましたが、伝播力は強いため、手洗い、うがいなど感染予防行動を引き続きお願いいたします。毎日の体温測定を行い、体調になにか変化があれば受け入れ先の透析施設に電話していただき、その後の対応についてご確認ください。旅行のスケジュールは身体に負担をかけないよう計画を立てていただき、休息時間は十分にお取りください。外食は味が濃い目なことも多いですので、普段よりも食事内容にお気をつけください。
そのほかご不明点ございましたら、ご通院されている施設スタッフにご相談ください。