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2024.9.5
病院から処方されるお薬は、医師によって患者さまお一人おひとりの身体の状況に合わせて治療効果を最大限に出せるよう、飲み方や量が処方されています。そのためには決められた投与方法で、服薬することが大切です。だからこそ飲み忘れがないようにしっかりと管理をしていきましょう。
飲み忘れを防ぐ工夫をしてみましょう
下記を参考にして、患者さまとご家族で、ご自身のライフスタイルに合った管理方法をみつけていくとよいでしょう。
①お薬カレンダー
壁かけカレンダーに曜日、朝・昼・夕・寝る前のポケットがついていて、順番に飲んでいくと、飲み忘れがあった場合に一目でわかります。
②お薬管理ボックス
「いつ」服用する分の薬なのかが、わかるように区切られています。色分けした箱や、ご自身で空き箱などを活用し、お手製のボックスを作るのもよいでしょう。
③ジッパー付き保存袋の活用
あらかじめ、朝・昼・夕に小分けしてジッパー付き保存袋などに入れ、「1回分ずつ」に分けておくと、薬袋からの取り忘れが防げます。
④一包化で管理
調剤薬局では「服用するタイミングごと」に薬を1袋にまとめること(一包化)ができます。複数の医療機関から出されたお薬も一包にまとめてくれます。
⑤服薬管理アプリ
お薬の服用時間になるとアラームでお知らせするスマートフォンアプリがあります。お薬ごとに服用時刻や通知方法を設定することができるものや、家族全体の服薬管理ができるものなど、さまざまなアプリがあるようです。スマートフォンやタブレットを使われている方は、利用してみるのもよいでしょう。
もし「うっかり」飲み忘れてしまったら
お薬によって飲み忘れたときの対処法は異なります。あらかじめ主治医や薬剤師に対処法を確認しておくとよいでしょう。そしてお薬のことで気になることがございましたら、主治医や薬剤師にご相談ください。
「服用」と「服薬」という2つの言葉があります。服用には「薬を飲む」という意味があるのに対し、服薬は「正しく薬を飲む」という意味を持っています。ご自宅で上手な「服薬」管理をしていきましょう。