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クリニックだより

2021.1.27

【秋葉原いずみクリニック】
リハビリテーションについて

秋葉原いずみクリニック
リハビリテーション部

秋葉原いずみクリニックでは、当院へ通院されている透析患者さまを対象にADL(日常生活動作)の向上を目的とした運動療法を積極的に取り入れております。併設のリハビリテーション室では、理学療法士によるプログラム作成とリハビリテーションを無料でご利用いただけます。
また、時間帯により、非透析日にリハビリテーション室を利用することも可能ですので、ご希望の方はスタッフまでお問合せください。
(非透析日の場合は、クリニックまでご自身で来院できる方に限ります。ご了承ください)

 

【リハビリテーションの内容】
◆透析前・透析中の運動
リハビリテーション室にてマシントレーニングや体操を実施いたします。必要に応じて、理学療法士によるバランス練習や姿勢指導などの個別練習を行います。また、透析中に取り組む方はベッド上にて下肢のストレッチや筋トレを中心に実施します。
透析日に運動機会を設けることで、継続的に運動に取り組み、肥満の予防やサルコペニア(加齢による骨格筋量の低下)の予防につなげられます。

◆非透析日の運動指導
肥満予防やサルコペニアの予防にはクリニックで行う運動だけでなく、生活場面を含めた総合的な活動量の維持・改善が大切です。お一人おひとりの生活習慣を伺いながら、日々の活動量を確認し、日常生活で活動量を上げるご提案や、ご自宅でも行える筋トレやウォーキングなどの自主練習メニューをご提案します。

◆身体機能の評価
定期的にIn BODY(体成分分析装置)を使用した筋肉量や脂肪量などの身体組成やバランス機能、筋力、活動量と栄養状態の評価を行います。運動を行うだけでなく、運動に必要となるエネルギー摂取が十分に行えているか、多職種と連携して評価します。
評価結果をもとに、ご自身のお体の状態や活動量についての課題を確認し、改善に向けて取り組んでいけるようにリハビリテーションの内容をご本人と相談します。

◆地域包括ケアシステムの活用
ご高齢で一人暮らしの方や、加齢に伴う身体機能の低下により生活面に不安を感じる方に対して、介護保険の取得状況を確認し、必要に応じて介護保険を利用したサービスや配食サービスなど、必要なサービスのご紹介をいたします。ご家族、担当ケアマネジャーの方と連携を取り、安全にご自宅での生活が継続できるようにサポートいたします。

【リハビリテーションの効果】
①下肢筋力の改善
膝伸展筋力の評価では4 カ月間、下肢のマシントレーニング(レッグプレス、 レッグエクステンション)を実施した全員に改善が見られ、平均値は18.7 kgfから20.0 kgfに改善しました。

 

 

②バランス機能の改善
「立位バランス、歩行速度、椅子立ち座り」の総合的なバランス機能を評価するSPPB(Short Physical Performance Battery)では、4 カ月で透析前に運動を実施した全員に改善を認め、平均値は12 点満点中8.8 点から9.8 点に改善しました。

 

 

 ③栄養状態の改善
リハビリテーション部では栄養指標の一つであるPEW(Protein Energy Wasting;蛋白質エネルギー障害)の評価を通じて、栄養状態を確認します。PEWの診断基準では「①アルブミン値、②BMI、③クレアチニン値、④蛋白摂取量」の4 項目を評価し、4 項目中3 項目が該当する方をPEWと判定します。BMIで「肥満 / 痩せ」を評価するだけでなく、食事の摂取状況や身体活動量を総合的に評価することで、生命予後や合併症と密接に関連のある低栄養状態の全体像を把握し、看護師・管理栄養士とともに食事内容や活動量の改善など、多角的なアプローチが可能となります。
当クリニックでは、多職種連携により食事摂取状況の改善に加え、運動に取り組む方が増えたことに伴い、PEW該当者が減少しました。

 

当院では、リハビリテーションや栄養指導で、より密度の高いケアを心がけております。また月曜日から土曜日までの夜間透析など、皆さまがご利用しやすい施設を目指しております。通院が困難な患者さまには無料の送迎サービスもございますので、お気軽にお問い合わせください。