2024.6.25
いざという時に備えて知りたい! 知っておきたいこと。
万が一、災害に遭ったときの「どうすれば?」にお答えします。
Q. 東日本大震災や大規模停電時など、当地の透析施設や病院は、透析患者さまにどのように対応したのでしょうか。また、そうした災害時の対応について、善仁会グループではどのような体制を取っているのでしょうか?
A.災害などにより停電・断水が発生すると透析治療を行うことができなくなりますので、それらの被害を受けていない近隣の施設で治療をお願いすることになります。
しかし、それらの施設にももともと通院されている患者さまがいますので、少しでも多くの方が透析を受けることができるように、透析時間を短縮したり、回数を3日に1回に減らすなどの対応がこれまでの災害時には行われています。
東日本大震災においては、被災範囲が広大で近隣での受け入れも不可能なため、主に行政の働きによる遠方への疎開が実施されました。
善仁会グループでは被災施設が限定されている場合は、グループ内施設での調整を試みます。グループ内での対応が難しい場合は、神奈川県・東京都・埼玉県でそれぞれ定められたルートに沿って被害報告をあげ、行政や日本透析医会などの指示を仰ぐことになっています。
患者さまにおかれましては、外出時に被災することも考えられますので、災害手帳、緊急透析カード、常用薬(3日分程度)を携帯しておくとよいでしょう。