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お役立ちコラム

透析スタッフ&おしごと紹介

2025.7.24

透析スタッフ&おしごと紹介 vol.3 臨床工学技士

つるみ駅前腎クリニック 臨床工学部

善仁会グループでは、さまざまな職種のスタッフが連携・協働し、皆さまが安心・安全な透析ライフをお過ごしいただけるよう努めております。グループ内の各施設では、さまざまな職種がさまざまなユニフォームを着ていて、「誰が」「何の職種で」「どんなことをしているのか」わかりづらいこともあるかと思います。そこで、日ごろ皆さまをサポートさせていただくスタッフについて、ご紹介してまいります!

コンソールの定期点検

今回は、普段からみなさまにもなじみ深い臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)について、ご紹介いたします。透析室などで紺色のユニフォームを着て働いているのが私たち臨床工学技士です。患者さまからは看護師と同じように、透析の際に穿刺や返血などの業務にあたっているスタッフというイメージでしょうか。臨床工学技士はそのほかにも、医療機器の保守点検・操作や、透析で使用する水の品質管理など、普段は患者さまの目に触れることのない仕事も行っています。

透析治療の際に「コンソール(透析用監視装置)」と呼ばれる機械を使用しますが、このコンソールの定期的な点検や部品交換、故障が生じた際には原因を特定し、修理を行ったりもします。また、透析中に患者さまに薬剤を投与するときに使用するシリンジポンプ、輸液ポンプ、心電計や心電図モニタをはじめ、体重計などさまざまな機器の点検も行っています。これらの機械に不具合が生じると患者さまの治療に影響をおよぼすため、安全に透析治療を実施できるよう、どんな小さな異常にも気づくことができるように、細心の注意を払い、機械と向きあっています。

また、透析治療を行う際に必要となるのが大量の「水」です。水といってもただの水ではなく、患者さまの体内に入る品質を管理された水です。質の高い透析液の使用は、質の高い透析を実現する上で、とても重要です。この水の品質管理を行うのも、臨床工学技士の大事な仕事です。患者さまの体内に直接送られる水であるため、通常の水質管理基準よりさらに厳しい管理基準を設け、安全な水を患者さまにお届けしています。

水質管理のため定期的にチェックを 行っています

患者さまによりよい透析を提供するために、医師や看護師など他部署との連携も欠かせません。患者さまの血液データを確認し、さらに効率よく透析を行うための治療条件を医師に提案したり、透析室にいる全職種のスタッフと情報共有を行い、課題の解決や改善方法をみつけるため話し合いを行っています。チーム医療を担う一員として、今後も患者さまに安心・安全な透析を提供するため、医療機器や医療技術・知識の習得に努めてまいります。