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お役立ちコラム

透析患者さまの災害対策

2017.3.22

善仁会グループの災害への取り組みと、患者さまへのお願い

東日本大震災以降、大規模な災害の発生に関する報道は注目を集めています。
災害を避けることは不可能ですが、災害に備えることにより被害を最小限に抑えることは可能です。
善仁会・災害対策推進委員会では主に地震による大規模災害に備え、対策の検討・推進を行っています。

善仁会グループ各施設での取り組み
 各施設では、様々な事態を想定し、避難訓練をはじめとする防災訓練を年2回必ず実施しております。特に避難経路や避難場所について正しく把握しておけば、被災時にも落ち着いて行動できるようになります。ご不明点などございましたら、ぜひスタッフまでお問い合わせください。
東日本大震災の際、首都圏では帰宅困難者の問題が大きく取り上げられました。交通状況などによりご帰宅が困難となった場合に備え、各施設に非常食と水を、また物流のトラブルに備え透析に必要な診療材料などを常備しております。
大規模災害時には固定電話・携帯電話ともに通信が困難になります。グループ内での通信連絡手段としてMCA無線機を導入しています。MCA無線は利用者が特定されており、通信が混みあうことが少なく、災害に強いとされています。無線機の操作訓練や本部への状況報告訓練を定期的に行い、非常時の連携に備えています。
地震発生時は揺れによる家具類の転倒も考えられます。転倒を防ぐため、施設では棚や下駄箱等の家具固定を行っています。転倒した家具による怪我や、避難路が塞がれてしまう事態を避け、命を守るための最低限の備えとして実施いたしました。

災害が発生したら
施設にいる時に地震が発生した場合には、慌てずスタッフの指示に従ってください。しかし、いつどこで被災するかはわかりません。日頃の心構えについては、皆さまへお配りしている『災害手帳』を御覧ください。
施設にいない時に被災した患者さまへ施設状況をお知らせする手段としては、災害用伝言ダイヤルを利用いたします。スタッフより伝言ダイヤル体験利用のご案内があった際には、ぜひお試しください。

最後に
東日本大震災の際には、計画停電による透析時間の変更や燃料不足による送迎困難など、ご迷惑、ご心配をおかけいたしました。今後とも災害発生時の透析治療継続に備え万全を期してまいりますが、災害規模によっては我々の力だけでは対応が難しくなる状況も考えられます。
『災害手帳』を常時お持ち頂くとともに、日頃よりご家庭におかれましても、家具の固定、非常持出袋の用意、ご家族との連絡方法を決めておくなど、ご自身の身を守るために災害への備えを心がけていただきますようお願いいたします。