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お役立ちコラム

災害対策

2022.7.28

各地区での取り組み④

横浜東口腎クリニック

善仁会グループの各施設では、避難訓練をはじめとする防災訓練を1年に2回必ず実施し、患者さまの安心・安全のために、グループ全体で、災害対策に取り組んでおります。災害時の具体的な対応策が施設の全スタッフに理解され、浸透していることが重要と考え、平時より防災訓練を通じて、患者さまの安全の確保、病院機能の維持をするための行動について改善を進めております。
今回は、横浜東口腎クリニックの防災訓練について、ご紹介いたします。

■ 横浜東口腎クリニック
2022年5月27日
今回の訓練は、午前と午後の2部構成にて、災害時に必要なものの確認と緊急透析カードの更新、災害用カリメートの確認と処方、透析中に地震が発生した場合を想定し訓練を行いました。
第1部では、患者さまにご持参いただいた緊急透析カードの更新、災害手帳の記載事項に変更がないか、また災害用カリメートの残薬と期限の確認を、患者さまお一人おひとりに対して受持ち看護師が行いました。
その後、透析中に大きな地震が起きた場合を想定した訓練を行いました。スタッフの「地震発生!」の声で、患者さまには、身の安全を確保するため、頭まで布団を被り、布団の中でシャント肢をつかんだ上で、しっかりと身体を保護する姿勢をお取りいただくことを確認いたしました。

第2部では、有事の際の避難経路を確認するため、透析終了後に、透析室から外の避難階段の場所を患者さまにご確認いただきました。

 

透析中に大きな地震が起きた場合には

 ① 天井からの落下物を避けるため、布団など身体を保護できるものを頭までかけます。
 ② 針が抜けるのを防ぐため、シャントのない腕で、シャント肢と回路をしっかり掴みます。

◆揺れている間は…
パニックになって立ち上がるなどすると、針が抜けて出血や感染を引き起こす原因となります。揺れている間は、身体を保護するものをかけて、ベッドに寝ているようにしていてください。

◆揺れがおさまったら…
・スタッフが患者さまの状態を確認しますので、そのままベッドに横になっていてください。
・医師やスタッフが被害状況を確認し、透析を続けるかもしくは中止するかを判断します。
・透析を中止する場合には、通常返血、生食返血、落差返血のいずれかにて返血します。

地震による強い揺れが続く時間は、その地震の断層運動(岩盤がずれる動き)が継続する時間とほぼ同じで、日本付近で発生する地震による強い揺れは、マグニチュード7クラスの地震であれば約10秒間、マグニチュード8クラスの地震であれば約1分間、マグニチュード9クラスの地震であれば約3分間継続するといわれています。例えば、1995年兵庫県南部地震では15秒程度、2011年の東北地方太平洋沖地震では長く続いたところで190秒程度でした。透析中は施設スタッフの指示に従って、ご自身の安全確保に努めていただきますようお願い申し上げます。

 

  
災害手帳の確認                    災害発生アナウンス

 

  
シャント肢をしっかりつかむ            布団をしっかりかけて身を守る
避難経路の確認