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医療トピックス

2022.5.18

健康寿命を延ばすためにも、早期の対応を!「フレイル」とは?(3)

横浜第一病院 栄養部

毎日をいきいきと過ごすために!~ 食事療法の視点から ~

透析患者さまは、食事制限や活動性の低下により「フレイル」になりやすい状態です。「フレイル」とは、身体や心の働きが弱くなった状態を指します。フレイルを予防・改善し、毎日をいきいきと過ごすために、食生活からできることはどんなことがあるでしょうか。

1. エネルギーを十分に摂る(30~35kcal/kg標準体重)
運動をしようとしても、エネルギーが足りていなければ筋肉量・体脂肪量の減少、つまり体重(ドライウエイト)の減少につながります。これを予防するためには食事から十分なエネルギーを摂る必要があります。基本的には1日3食食べる、おかずだけではなく十分に主食を食べる、適度に脂質を摂る、などに注意しましょう。

2. 適量のたんぱく質を摂る(0.9~1.2g/kg標準体重)
適量のたんぱく質が体内にあれば、筋肉量を保ち、パワーを発揮することができます。透析患者さまはたんぱく質の摂りすぎに注意が必要ですが、必要以上に減らしてはいませんか? 肉・魚・卵などの良質なたんぱく質を食事に取り入れましょう。

3. ビタミン・ミネラルも注意する
食事から摂ったエネルギーを利用し、活動性を維持するには、ビタミン・ミネラルが使われます。『主食だけ』『野菜だけ』などのような偏った食事にならないようにしましょう。

4. 食事を楽しむ
何より大事なことかもしれません。食卓を整え、食材の味や歯ざわりの違いを感じてみましょう。食事について興味を持っていただくことから、食生活の改善が始まります。