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医療トピックス

2022.1.6

大切な足を守ろう!

横浜第一病院
看護部 看護師
髙部 静香 ほか

私たちは、毎月のフットケアで皆さまの足に触れ、そして診ることで血管は詰まっていないか、傷ができていないかを診させていただいています。ここでは、ケアで改善した事例を紹介いたします。
ぜひ「足」に関心を持っていただき、足を一緒に守っていきましょう!

フットケアで、こう変わる!

1例目は乾燥ケアでとても良くなった事例です。皮膚が厚くなっているところはありますが、足を清潔にし、保湿剤を使用した結果、肌の色も良くなりきれいな足になりました。

 

 

 

2例目は、皮膚剥離と痂疲(かさぶた)形成していることを透析中にスタッフが発見し、 主治医とスタッフの情報共有を行い、透析室スタッフが定期的なフットチェックを行いました。自宅でのケア方法の指導と透析日の洗浄と処置を継続した結果、半年後には改善しました。

 

 

何時までもご自分の足で、透析施設に通ってきてください。一緒に足を守っていきましょう!
今後も私たちは足に傷ができる前の、予防的な観察や処置を行っていきます。そのための研修や勉強会で私たちはスキルアップを目指し努力してまいります。

患者さま一人ひとりに、ぜひ関心を持っていただき、足をみることから始めていきましょう!

≪保湿について≫
皮膚が乾燥した状態になると、角層が剥がれて隙間ができ、外からの刺激を受けやすく、菌も入りやすくなります。足を洗う習慣のない人・素足で歩くことが多い人は、足の裏の皮膚が厚くなり亀裂が生じやすいため、皮膚を清潔に保ち乾燥を防ぐようにしましょう!保湿のポイントは、過剰な保湿は細菌を増やしてしまうので、指の間には塗らず、洗った後は良くタオルで足を拭いてください。

≪皮膚トラブルを回避するために≫
足のトラブルには胼胝(たこ)や鶏眼(魚の目)があります。原因は足にかかる圧迫や摩擦です。これらを予防するために大切なのはズバリ「靴」。そこで、靴選び・履き方ポイント!

①靴はマジックテープや紐などがついていて、その都度調節ができる。(履くごとに緩めて履き、踵にトントンと靴を合わせて締め直す)
②靴の中で前後にずれないものを選ぶ
③自分の足の形と靴の形が似ているものを選ぶ

自分の足に合った靴でいつまでも健康な足を!

≪♪白い靴下がオススメ♪≫
看護師に「白い靴下を履きましょう」と言われたことがありますか?
なぜ、白い靴下がいいのか!それは出血した際に気づきやすいからです。血が出たら痛いし、すぐに分かるよ!と思われるかもしれませんが、特に糖尿病の患者さまは足に画鋲や釘が刺さっていても気がつかないこともあるほど、痛みや触っている感覚が鈍くなってしまうことがあります。もちろん靴下は毎日清潔なものに履き替えてくださいね♪

≪SPP(皮膚かん流圧)検査について≫
足の異常の早期発見のための検査の一つにSPP(皮膚かん流圧)検査があります。外観ではわからない足の血流の評価ができます。検査時間は、20~30分程度で、仰向けに横になったままの姿勢で検査するため、透析中でも可能です。
横浜第一病院では、外来透析の患者さま全員に1年に1回お誕生日月に定期検査をしています。グループ全体では17台のSPPの機械を巡回させ、クリニックごとに検査を行っています。患者さまの足を守るためのSPP検査ですので、正確で信頼できる検査を目指し、日々努力していきたいと思っています。