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医療トピックス

2021.11.24

わたしのリン管理術

吉祥寺あさひ病院
栄養部 副主任 髙橋美枝

【リン管理について】

食生活を楽しむ上でも欠かせない要素のひとつ、リン管理。
より良い透析ライフを送る上でも、栄養状態や摂取カロリーを保つことはとても重要です。

リンは、たんぱく質食品に多く含まれる栄養素です。たんぱく質摂取量とリン摂取量は相関関係にあるので、リン管理はたんぱく質を適正量摂ることが大切です。
リンには、有機リンと無機リンがあります。無機リンは、体内での吸収率が高いので、摂取量と回数には注意が必要です。食肉加工品、水産加工品、冷凍食品、インスタント麺、ファストフードなどにリン酸塩、pH調整剤、結着剤、乳化剤、強化剤、かんすい、酸味料、膨張剤などの名称で食品添加物として含まれています。
また、寒い季節になると、シチューやグラタンなど牛乳や乳製品を使った料理も食べる機会が増えるかと思います。いつもの食事で乳・乳製品をとっている時は注意が必要です。
おでんもはんぺん、つみれ、さつま揚げなどの水産加工品が多いので気を付けましょう。

【リン値が高い時のチェックポイント】

□ 肉類、魚介類、卵類が多くなっていないか
□ 牛乳や乳飲料、乳製品を多くとっていないか
□ 加工食品やインスタント食品を食べる 回数が多くなっていないか
□ 食事がたんぱく質の多い物ばかりに 偏っていないか
□ 外食の頻度が高くなっていないか
□ リン吸着剤の飲み忘れはないか

とはいえ、リン値を気にして、食事量を減らしたり、たんぱく質食品を極端に減らしてしまうと、栄養状態が悪くなってしまいます。十分な栄養をとり、リン吸着剤の服用、十分な透析を行うことでリンを管理しましょう!